たまにはヤムチャが活躍する話を考えようぜスレ(ヤムスレ)に連載した、ヤムチャ主役のDBパロ小説。
内容は、人造人間の脅威を未然に防ぐためにドクター・ゲロの研究所に潜入するヤムチャ(と、ヤムチャが出会った双子)のお話です。
ヤムスレでの反応はいいとはいえなかったので、あまり期待しないで読んでください。
この話を思いついたそもそもの始めは、消極的な理由でした。今までに書いていないジャンルを書こうとした結果、バトル、推理、ギャグといったものが消されていき、消去法で冒険ものというのが浮かんだわけです。それからゲロの研究所という舞台を決め、そこでの冒険の内容を決めました。(急襲のヤムチャの場合は確かバトルのアイデア(内容)が先に浮かんできたので、話を作るプロセスはこれと逆になります)全体的な雰囲気は僕が一番好きな小説であるウェルズ「タイムマシン」を目指して書きました。
そんな、言ってみれば打算的な作り方にも関わらず、結果として押収のヤムチャはいままでで一番(ヤムスレがなくなってしまったので、「これから」はありません)思い入れの強い作品になりました。かなり自分の趣味が強く出ているので、急襲のヤムチャ以上に読んでいて胸焼けするかもしれません。
思い入れが強くなった原因としては、「熟成期間」の長さが上げられると思います。急襲と違い、この作品は完全に最後まで見通しを立ててから(いったん最後まで下書きまでしました)、連載に踏み切りました。書き始めから連載開始までの期間は当然長くなり、思いつくネタの数も多くなりました。でも連載時に突然思いついて付け足した部分もあったりします。そのへんの危うさと計算のバランスもまた、思い入れの強さの原因でしょうか。